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この表現は、評価されている?

「あなたって、うがった見方をするよね」

 

みなさんが、誰かに

こんな風に言われたら、どう捉えますか?

 

「何でも疑って掛かるヤツだと思われている」

と思うか

「評価されている」

と感じるか。

 

どちらでしょう。

 

滝壺

 

『雨だれ石を穿つ』という、

ことわざから分かるように

『うがつ(穿つ)』とは、

穴を掘るという意味があります。

 

それが、転じて

物事を深く掘り下げ、

事の本質を的確に捉えたり、

人情の機微(人情の隠れた真の姿)を

見抜く力という意味で用いられています。

 

ということで!

 

「あなたって、うがった見方をするよね」は

「あなたは、本質を見る力があるよね」という

褒め言葉になるのです♡ (๑˃̵ᴗ˂̵)و イエィ!

湖の夕日

 

平成23年度「国語に関する世論調査」で、

『うがった見方をする』の意味を質問すると

ア)物事の本質を捉えた見方をする・・26.4%

イ)疑って掛かるような見方をする・・48.2%

ア)とイ)の両方・・・・・・・・・・2.1%

ア)とイ)とは全く別の意味・・・・・2.9%

分からない・・・・・・・・・・・・・20.3%

という結果になったそうです。

 

半分近い方が、

「疑って掛かるような見方をする」と

思っているんですね。

 

 

相手は、褒め言葉で言ったのに、

約1/2の確率で

悪く言われたと感じてしまうなんて・・・。

残念ですね〜。

 

逆に、その言葉を聞いて喜ぶ人は

ちゃんと言葉を理解している!

ということになりますね (^-^)v

 

みなさんは、穿ってますか?

 

「モノ」に謙譲語、使ってませんか?

みなさんは過去に、

こんな会話や文章を見聞きしたことは

ありませんか。

 

上司

「君は、東京のスカイツリーを

知っているかね?」

 

部下

「はい、存じ上げております」

何の変哲もない会話ですが、実は

この会話の中で、

間違って使われている表現があります。

 

何だか分かりますか?

キャンドル

 

間違って使われている表現、それは

「存じ上げております」です。

 

「存ずる」は、「知る」の謙譲語なので、

一見、丁寧に受け答えできているように

思えるのですが。。。

 

ポイントは「存じ上げる」の

「上げる」にあります。

 

「上げる」は、謙譲の意味を強める表現で

「人」に対して使うものであり

「モノ」に対しては使わないのです。

 

目上の人に、敬意をはらうのは当然だが

モノにまで、敬意をはらうことはない

ということです。

 

よって、今回の会話は

「スカイツリー」という

「モノ」になるため

「存じ上げております」ではなく

「存じております」が正解になります。

 

 

みなさんはの回答はいかがでしたか。

 

うっかり使ってしまう文章表現

文章で説明しようとして

同じ言葉を繰り返し使ってしまうことって

ありませんか。

 

知らず知らずのうちに、

使ってしまう言葉として

「・・など」や「・・こと」があります。

ショーウィンドウ

 

例えば、こんな文章

苦手ながらも、書くこと

続けることが文章の上達には

欠かせない大切なことなのです。

この文中には「・・こと」が

3回、使われています。

 

言いたいことは、分かるのですが

これでは、文章がぎこちなく感じ

耳障りがよくありません。

 

こういった場合は「・・こと」を

別の表現に言い換えるのがベストです。

 

例えば、こんな文章はいかがでしょう。

苦手ながらも、書き続ける姿勢が

文章の上達には、

欠かせない大切なことなのです。

カフェレストラン

 

同じように「・・など」も繰り返し

使ってしまいがちです。

 

例えば、こんな文章

イチゴやリンゴ、ぶどうなどが並んでいる

フルーツのお店をはじめ、

今朝、水揚げされた新鮮な魚貝類を

扱う鮮魚店などが、ずらりと軒を連ねている。

この文中には「・・など」が

2回、使われています。

 

これも、「・・こと」と同様に

言い換えるのがベストです。

 

例えば、こんな風に

イチゴやリンゴ、ぶどうなどが並んでいる

フルーツのお店をはじめ、

今朝、水揚げされた新鮮な魚貝類を

扱う鮮魚店といった、専門店が

ずらりと軒を連ねている。

 

「・・こと」や「・・など」は、

うっかりやってしまいがちなので

書き終えた後は、注意しながら

見直してみましょうね!

 

「文章力」を上げるたった2つの簡単な方法

周囲の方から

「どうすれば文章が、

うまく書けるようになりますか」や

「文章の良い言い回しや表現方法が

思い浮かびません」といった

質問をよくいただきます。

 

そこで、今回は

「文章力」をあげる

2つの基本的な方法について紹介します。

 

方法は、他にも色々あるのですが

私がずっとやっている内容です。

読書をする女性

 

結論から言うと

1. 読書をしましょう!

2. 文章をマメに書きましょう!

たった、これだけです。

 

 

1. について

読書をすることで、

言葉の語彙(ごい・ボキャブラリー)を

増やしたり、表現方法を

学ぶことができます。

 

読書が趣味という方は、

文章の善し悪しは別として

何かテーマを決めるだけで、

筆がスイスイ進んだりします。

 

文章を読むことで、無意識のうちに

言い回しや表現方法などが

インプットされているのです。

 

インプットされていれば

必要な情報を選択して

アウトプットすることができます!

 

例えば、

USBの中に情報が

何も入っていなければ、

出したくてもデータは出せない。

(良い表現や言葉が出てこない)

 

情報がたくさん入っていれば

どの情報が必要かを吟味して

引き出すことができる。

(文章の書き方の幅が広がる)

 

<その方法>

読書が苦手な人は、

小説、趣味の雑誌、新聞など、

なんでも構いません。

自分の好きなもの、入りやすいものから

始めるといいでしょう。

 

いきなり長文を読むことに抵抗があるなら

電車の車内吊り広告、駅のポスター

ネットで検索した気になる記事など

目に付く文章やキャッチコピーを見て

読むことに慣れましょう。

絵本 雑誌 本 書籍

 

2. について

書き方のコツを聞いたからと言って

文章が上手になるとは限りません。

 

例えば、

鉄棒の逆上がりができるように

口頭でコツを教えても

練習をしなければ、うまくなりません。

 

水泳ができない人に

泳ぎ方のコツを伝授しても

プールで泳ぐ練習をしなければ、

泳げないままです。

 

書くのが苦手な人は、

書くことをためらいますが、

最初から、スラスラと文章が書ける人は

少ないのです。

 

私も最初は、赤ペンで原稿がビッシリ

埋め尽くされるくらい、

チェックされました f^_^;

 

↓文章が書けなかった頃の私

http://www.writing-office.com/blog/archives/2230

ちなみに、今は「文章講座」の開催はありません。。。

 

<その方法>

何を書けばいいのか分からない場合

まずは、新聞の社説や天声人語などを

声に出しながら、写してください。

 

 

声に出すこと、ここポイントです!

 

 

黙ったままでもいいのですが、

声に出して読みながら書き写すことで

言葉のリズムや流れ、調子などが

より分かりやすくなります。

 

これを毎日、かかさずやれば

少しずつコツが掴めるハズです!

 

 

文章力をあげたい方は、

ぜひ、やってみてくださいね!

 

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「づらい」と「ずらい」正しいのは?

文章を読んでいるとき、または

文章を書いているとき、どっち?と

迷う言葉があります。

 

その一つが

「づらい」と「ずらい」です。

 

例えば

聞こえづらい と 聞こえずらい

分かりづらい と 分かりずらい

説明しづらい と 説明しずらい

など。

 

みなさんは、

どちらが正しいと思いますか?

森に指す光

 

正解は、「づらい」で

誤用は、「ずらい」です。

 

どちらなのかを判断する基準として、

その言葉を分解すると

理解しやすくなります。

 

 

「聞こえづらい」は、

「聞こえる」+「つらい(辛い)」となります。

 

 

「つらい(辛い)」は、

「〜するのが難しい」という意味ですので

「ずらい」ではないことが分かります。

 

ちなみに、

「ずらい(すらい)」という言葉は

存在しません。

 

みなさんも、気を付けてくださいね!