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意外と知らない「、」と「・」の使い方

知っているようで、知らないかも・・・。

 

今回は、読点「、」

中黒や中点と呼ばれる「・」

使い方について紹介します。

 

よく目にする「、」と「・」ですが

みなさんは、その使い分けの仕方を

ご存じでしょうか。

キャンドル

 

早速ですが、問題です。

 

次のAとBの文章、

どちらが正しいでしょう?

A.

昭和初期の庶民の「三種の神器」といえば

冷蔵庫洗濯機テレビでした。

 

B.

昭和初期の庶民の「三種の神器」といえば

冷蔵庫洗濯機テレビでした。

 

読点「、」は、

文章を読みやすくするための区切りとして、

またリズムをつけるために使用します。

 

中点「・」は、

名詞が並列する場合に使います。

 

そのため

正しいのは、Bです!

 

今回は、簡単でしたね(*^-^*)

 

「下さい」と「ください」の使い分け

いつも何気なく使っている

「下さい」と「ください」ですが

「漢字」と「ひらがな」で

使い分けがあるって、ご存じでしたか。

 

早速ですが、問題です。

下記の文章で、正しいのはどれでしょう。

・ チョコレートをください

・ チケットを譲ってください

・ ご了承下さい

・ 資料を配って下さい

 

どうでしょう、分かりましたか?

 

チョコレート

 

 

では、回答です!

答えは、すべて間違っています(笑)

 

 

漢字(本動詞)の「下さい」は、

実質的にモノをもらうとき、

相手に物事をお願いするときに使います。

 

ひらがな(補助動詞)の「ください」は、

相手にこうして欲しいと動作を促したり

依頼、命令するといった場合に使います。

 

補助動詞とは、

「・・・してクダサイ」のように

動詞の後に付いたり

「ご○○クダサイ」「お○○クダサイ」と

動作を表す名詞に付いて敬意を示す表現のこと。

アフタヌーンティー

 

ということで

 

先の文章で、

実質的にモノをもらう行為となる

次の2つは

誤)チョコレートをください

正)チョコレートを下さい

 

誤)チケットを譲ってください

正)チケットを譲って下さい

となり、

相手に動作を依頼、命令している

次の2つの文は

誤)ご了承下さい

正)ご了承ください

 

誤)資料を配って下さい

正)資料を配ってください

となります。

 

分かりやすくまとめると

本動詞は、英語でいう「give」で

→下さい

 

補助動詞は、英語でいう「please」で

→ください

になります。

 

みなさんの周りでも、

ちょっと気を付けて観察すると

見つけるかもしれませんね。

 

<追伸>

今回、紹介した内容では

正解・不正解といった表現をしましたが

絶対的なものではなく、

公用文における申し合わせとして

捉えてもらえれば幸いです。

 

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使う文字の種類で印象が変わる!

日本には、

漢字・ひらがな・カタカナといった

文字の種類があります。

 

同じ言葉でも、使う文字によって

受け取る印象が変わります。

 

例えば

綺麗な女性

きれいな女性

キレイな女性

それぞれ、言っていることは同じですが

イメージする女性の雰囲気が

違ってみえませんか。

女性

「綺麗」な女性は、

凛とした大人のイメージ

 

「きれい」な女性は、

ふんわりとした愛らしいイメージ

 

「キレイ」な女性は、

キャリアウーマンのような

キリリとしたイメージ

同じ言葉なのに、文字表現を変えるだけで

読み手に与える印象が変わってきます。

 

他にも、

「馬鹿」と「ばか」と「バカ」で

例えると

呆れた感じなら「馬鹿じゃない」

女性が、かわいく言うときは「ばか」

叫びたくなるのは「バカ(バカヤロー)」

文字表現の違いで、思い浮かべる

シチュエーションや風景までもが変わるのです。

 

日本語って、おもしろいですよね♡

読書

 

あなたが読み手に伝えたい内容によって

文字を使い分けることも

文章テクニックのひとつです。

 

たったこれだけのことで、

いつもの文章が

╭( ・ㅂ・)و グッ!と違ってみえますよ。

 

みなさんも、読み手に

どのように伝えたいのか

しっかり自分の中でイメージして

文章を書いてみてくださいね。

 

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幼稚な文章から卒業する「接続詞」の使い方

ある人から

「僕が書くと、小学生のような文章になるんです」と

相談を受けました。

 

そうなる理由は、色々あるのですが

今回は、その解決策の一つについて

お話します。

 

みなさんが想像する小学生の文章とは

こんな感じではないでしょうか。

 

<小学生の例文>

昨日、お父さんとお母さんと妹と

ご飯を食べに行きました。

そして、お店につきました。

お母さんは、何を食べる?と聞いたので

オムライスといいました。

それから、みんなで食べました。

それで、とてもおいしかったです。

 

文章が幼稚になってしまう要因のひとつが

接続詞(そして、それで、それから・・・etc.)の

使い方です。

 

小学生だと、知識も言葉のボキャブラリーも

まだまだ少ないので、

こういった文章になるのは

やむをえないのですが

これが大人だと少々困ってしまいます。

三角帽子の二人の子ども

 

接続詞には、

文と文をつなげる役目があり、

この仕組みを、次のような

論理的な構造で表現することができます。

 

1)AなのにBである <逆接>

 でも、なのに、しかし、だけど、

 ところが、にもかかわらず、etc.

2)Aであり、かつBである <付加>

 それに、それから、そのうえ、

 それどころか、そして、etc.

3)AだからBである <因果関係>

 だから、それで、そこで、したがって、

 すると、そのため、ゆえに、etc.

4)AとBを並べる<並列>

 また、ならびに、かつ、および、etc.

といったものがあります。

 

 

例えば

1)<逆接>の場合

彼は、歌が下手だ。

それでも、大きな声で歌い続けている。

 

2)<付加>の場合

新鮮野菜は、栄養価が高い。

しかも、美味しい!

 

3)<因果関係>の場合

このカメラは、素人でもキレイに撮れる。

だから、人気がある。

 

4)<並列>の場合

お子様、ならびに保護者の皆さま。

 

 

論理的に考えると、

文章の流れが明確になりしっかりと

まとまった文章にすることができます。

 

みなさんの文章は、大丈夫ですか。

おっ!と思わせる具体的な文章の書き方

流し読みした文章の内容は

ほとんど覚えていませんよね。

 

かたや、「おっ!」と気になって

読んだ文章は、よく覚えています。

 

同じ「読む」という動作なのに

忘れられるものと

覚えているものがあります。

 

 

その違いは、何だと思いますか?

 

 

要因は色々あるのですが今回は、

その中のひとつ「具体性」について

お話します。

野菜料理

 

例えば

新鮮な野菜とフルーツを使った

栄養満点の料理です。

この文章だと、たぶん

流し読みで終わりますよね。

 

では、この文章ならどうでしょう。

○ ○県のきれいな水と空気の中で育った

人参、レタス、ゴボウ、そら豆、ナスをはじめ

太陽の恵みをめーいっぱい受けて育った

マンゴーやイチゴ、リンゴ、オレンジなど

その日の朝に収穫した新鮮な材料のみを

使用したメニューです。

 

ビタミン・ミネラル・植物繊維など

栄養価の高い食材を

バランスよく使った料理です。

いかがでしょう。

 

新鮮な野菜とフルーツについて

具体的」に書いてみました。

 

これだけのことで

文章の印象は、随分違いますよね。

 

みなさんの文章に

「具体性」はありますか?

 

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