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「れ」足す(れたす)言葉

今回は、「れ」を足すことでNGになる

「れ」足す言葉について紹介いたします。

 

「れ」足す、だけどレタスじゃないよ〜(笑)

レタス サラダ

 

文章にすると違和感を感じることが多いので

そういった表現を目にすることは、

少ないのですが、口語(話し言葉)では

よく耳にします。

 

例えば

「そこまで、行けない」

「これは、飲めない」

「こんなには、読めない」

といった表現です。

 

関西弁で言うと

「そんなとこまで、行けれへんわ〜」

「これは、飲めれぇへんな」

「こんなには、読めれんな〜」

という感じです。

 

こういった、話し言葉(方言)は、

その地域の味でもあるので

すべてを正しい表現にしてしまうと

味気なく、つまらないものになってしまうので

そのままでも、良いかと思います。

 

ただ、文章として書く場合は

正しい表現に直すことをオススメします。

(方言を活かしたい文章なら、

そのままでOKです)

 

みなさんも、気を付けてくださいね☆

 

「さ」入れ言葉 はコチラ

「ら」抜き言葉 はコチラ

「人日の節句」と「七草粥」

1月7日は、「松の内」最後の日。

そして、「人日(じんじつ)の節句」

でもあります。

 

この日には、邪気を払い、五穀豊穣や

一年の無病息災を願って「春の七草」を

「七草粥(ななくさがゆ)」にして

食べる風習がありますよね。

 

「春の七草」とは

「春の七草」とは

 

せり

なずな(ペンペングサ、シャミセングサ)

おぎょう(ハハコグサ・母子草)

はこべら(ハコベ)

ほとけのざ(タビラコ・田平子)

すずな(カブ)

すずしろ(大根)

 

の七種類です。

ちなみに「仏の座」は、野原などで

薄ピンクの花を付ける仏の座とは別の植物です。

春の七草

 

「人日(じんじつ)の節句」とは

「人日の節句」は、

古代中国(漢の時代)に、

元日は、鶏

2日は、狛(犬)

3日は、猪

4日は、羊

5日は、牛

6日は、馬

7日は、人

8日は、穀

と元旦から8日間かけて

新年の運勢を占っていたことに由来します。

(順番については、諸説あります)

 

7日目が「人」だったので、

1月7日が「人日」となり

それぞれの日に割り当てられたものを

大切にする日として

「節句」にしたとも言われます。

 

江戸時代に、この節句を

五節句の一つに定めたことで

人々の間で定着したそうです。

五節句とは

 

とはいえ、現代の方々の中には

この「人日の節句」のことを知らない方も

多いのではないでしょうか。

 

五節句とは

1月7日 人日(じんじつ)の節句

3月3日 上巳(じょうし)の節句

5月5日 端午(たんご)の節句

7月7日 七夕(しちせき)の節句

9月9日 重陽(ちょうよう)の節句

のことです。

 

「七草粥」と「若菜摘み」

日本には、古来より

『万葉集』や『土佐日記』、『枕草子』などにも

記されている「若草摘み」という風習がありました。

 

年の初めに、芽が出始めた野草を摘む

「若草摘み」は、奈良時代に

「七種菜羮(しちしゅさいかん)」という

七つの羮(あつもの)を食べて

無病息災を祈る中国の風習と結びつき

「七草粥」となったそうです。

七草がゆ

 

「七草粥」の薬効

「七草粥」には、お正月のおせち料理や

お酒など、連日のご馳走で疲れた胃腸を

いたわるため、また冬に不足しがちな栄養を

青菜で補うという役目もあるのです。

 

せり → 貧血、食欲増進 など

なずな → お腹の機能を整える など

おぎょう → せき、喉の痛みを緩和する など

はこべら → 整腸作用 など

ほとけのざ → 高血圧予防 など

すずな → ビタミン補給 など

すずしろ → 消化吸収をよくする など

 

「七草粥」といえばこの七種が、有名ですが

地域によっては、種類が違うこともあります。

 

どちらにしても、邪気を払うために

新しい生命の息吹、エネルギーを

いただくことに違いはありません。

 

自然の恵みに感謝しながら

「七草粥」をいただきましょうね!!

 

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身近にある「雅楽」の言葉(1)

文中で活きる体験談!

今回は、心をわしづかみにする

体験談についてです。

 

では、早速!

 

仮に、あなたが

ボールペンの購入を考えていたとしましょう。

 

商品について、

次のように書かれていたとしたら

このボールペンは、

水性顔料を使っているため

ストレスなくとても滑らかに、

書くことができます。

ボールペン 手紙

 

購入しますか?

見送りますか?

 

 

では、次の文章ならどうでしょう。

ボールペンを使っているとき、

ペン先にできたインクのダマのせいで

文字のその部分だけが太くなった。

 

また、インクの量はあるのに

書き出しで文字がかすれて、書けない。

 

そんな経験をしたことありませんか。

 

そんな悩みを解決するのが

水性のインク(顔料)を使用した

ボールペンです。

 

水性なので、ペン先にダマができることもなく

書き出しで文字が

かすれることもありません。

そのうえ、紙との摩擦も少ないので

滑らかな書き心地が体験できます。

ボールペン 手帳

 

 

商品は、どちらも同じです。

最初の文章と2つ目の文章、

購入しようと思うのは、どちらでしょう。

 

おそらく、2つ目の文章という方が

多いのではないでしょか。

 

みなさんは、

最初の文章と2つ目の文章の違いは

何だと思いますか。

 

 

2つ目の文章にあって、最初の文章にないもの。

 

 

 

それは、体験談です。

 

 

 

たぶん、ボールペンのインクのダマや

書き出しの文字のかすれ、は

多くの方が経験されているのではないでしょうか。

 

 

経験談は、問題提議ともいえるのですが

その悩みを解決できる商品として

文章を作ると、反響が上がりやすくなります。

 

 

みなさんの文章にも、

体験談を盛り込んでみてくださいね。

 

身近にある「雅楽」の言葉(2)

前回の

『身近にある「雅楽」の言葉(2)』

引き続き「雅楽」に由来する

言葉のお話しです。

 

では、早速こちらの文章から

お正月から、舞妓さんとお座敷遊びだなんて

乙なものだな〜。

 

舞妓

 

甲高い声がして振り向くと、みんなが

ビールで盛り上がっていたので、

飲み過ぎると、部長の二の舞だぞ!

と声をかけた。

 

それを聞いた、後輩が何か言っていたが

すでに、ろれつが回らないようだった。

 

ありがちな話しですが、今日もこの中に

「雅楽」に由来する言葉を、

4つ入れてみました。

 

 

さあ、それはどの言葉でしょう?

 

雅楽演奏者と舞

 

分かったかな〜。

 

 

 

では、正解です。

1つ目は、乙なもの」「甲高い」です。

(2つセットで紹介します)

 

「乙なもの」とは、

洒落が利いていて、ちょっといいなと

思わせるさま、粋なさまをいいます。

 

諸説ありますが、

高い音域を「甲(かん)」といい、

そこから「甲高い」になりました。

 

その「甲」よりも一段低い音を

「乙(おつ)」と呼び、

味わい深い音であることから

趣のあることを「乙」と言うようになりました。

2つ目は、「二の舞」です。

「二の舞」とは、人が失敗したことを

繰り返してしまうことを言います。

 

これは、舞楽(ぶがく)の

「安摩(あま)」答舞に由来した言葉です。

 

「安摩」の舞の後に、

「咲面(わらいめん)と「腫面(はれめん)」を

つけた二人が、わざと失敗しながら

「安摩」の舞を真似て演じ、

笑いを誘うというもの。

 

このことから、人と同じ失敗を繰り返すことを

「二の舞」というようになったそうです。

3つ目は、「ろれつが回らない」です。

「ろれつが回らない」とは、

言葉がはっきりしないことをいいます。

 

「ろれつ」は「呂律」と書くのですが

雅楽の音階に「呂(りょ)と「律(りつ)」があり

合わせて「呂律(りょりつ)」と呼びます。

 

この2つの音階が合わないとことを

「呂律が回らない」と言ったのが語源といわれます。

 

ちなみに、

「呂律(りょりつ)」を

「呂律(ろれつ)」と呼ぶようになったのは

江戸時代だそうです。

 

皆さんも今度、お祭りで

「雅楽」や「舞楽」を見聞きする

機会があれば、思い出してくださいね!

 

日本の伝統文化がもっと身近に

感じられますように。

 

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初詣をはじめ、春・夏・秋の祭りや七五三、

結婚式、商売繁盛を願う『十日戎』、厄払いなど、

日本には、季節や人生の節目ごとに

神社へ参拝する風習があります。

神社 神主

 

お祭りの神楽(かぐら)などで

神職の方々が、笛や太鼓などで

音楽を奏でているのを耳にしますよね。

この音楽を『雅楽(ががく)』と呼びます。

 

今回は、『雅楽』に由来する言葉について

お話します(⌒∇⌒)

 

次の文章を読んでください

今頃、運営関係者は

良い塩梅に、上手く、さまになるように

打ち合わせや練習に

勤しんでいるかもしれませんね。

やや強引な文章ですが。。。f^_^;

 

この文章の中に

『雅楽』に由来する言葉があるんですが

分かりますか?

 

ヒント → 全部で4つあります。

 

さてさて、どれでしょう。

雅楽演奏者と舞

↑ 雅楽演奏者と舞楽(ぶがく)

 

分かりましたか。

 

では、正解です。

1つ目は、

良い塩梅(あんばい)」です。

 

雅楽に篳篥(ひちりき)という

和楽器の笛があるのですが、

その篳篥の演奏の仕方に「塩梅(えんばい)」

というものがあります。

 

音程を滑らかに変える特徴的な演奏の仕方で

それを奏者が上手く吹くことができると

とても良い旋律になり「良い塩梅」となるのです。

ひちりき

2つ目は、

上手く、さまになる」です。

(2個をセットで紹介します)

 

神社などで『舞楽(ぶがく)』が

奉納されますよね。

舞楽

 

朝鮮半島を経由して伝わった『舞楽』を

「右舞(うまい)」といい、

唐を経由して伝わった『舞楽』を

「左舞(さまい)」といいます。

 

「右舞」が上達すると「うまい」

「左舞」が上達すると「さまになる」

と言われるようになりました。

3つ目は、

打ち合わせ」です。

 

雅楽は、管楽器、弦楽器、打楽器が

合奏しますが、その時に

笏拍子(しゃくびょうし)という打ち物を

打ちながら拍子をとりリズムを合わせます。

 

各楽器のリズムを、

打ち物で合わせることから

「打ち合わせ」に転じました。

 

雅楽や舞楽に触れたことのない人でも

言葉という別の形で、触れている!!

ということなんですよね〜。

 

 

言葉って、すごい!!楽しい!!

♡(๑˃̵ᴗ˂̵)و イエィ!

 

みなさんの周りには、まだまだ

雅楽に関する言葉がありますよ。

次回、また紹介しますね〜 (⌒∇⌒)ノ

 

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