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続きが読みたくなる文章の書き方

反応を上げたいと思って一生懸命、

文章を書いているのに、

アクセス数や反響が伸びない。

 

 

そんな悩みを聞くことがあります。

 

 

原因は、いくつかあるのですが。。。

今回は、その改善策の一例をご紹介します。

グラフ

 

まず、注目すべきことは

冒頭の書き出し>です。

 

読み始め(冒頭)で、

書かれている内容に、興味が湧かなければ

その先の文章で、

どんなに良いことが書かれていても

読まれる確率は下がります。

 

例えば、

みなさんは、次の<A><B>

どちらの文章の続きが読みたいですか。

また、どちらの販売会に行きたいですか。

<A>

○ ○地方で採れる美味しい野菜を

販売している○○会社です。

 

○ 月○日から、新鮮野菜のチェック方法とともに

その日の朝に収穫した、新鮮な野菜を

販売したいと思います。

みなさん、ぜひお越しください。

 

場所は・・・

<B>

○ ○地方で採れる美味しい野菜を

販売している○○会社です。

 

食品の安全について注目されることが多い昨今。

みなさんは、何を基準に野菜を選んでいますか。

 

実は、体の健康を考えた

野菜の選び方や見た目では分からない

鮮度のチェックの仕方があるんですよ。

 

その方法を○月○日から行う販売会で

実際に野菜を見ながら

お話ししたいと思います。

 

と言いつつ、

それまで待てない方もいると思うので

少しだけお話しすると・・・

野菜

 

さて、みなさんは<A><B>

どちらの販売会に行きますか。

 

 

たぶん<B>ですよね。

 

 

なぜ、そうなるのか。

<A>について

新鮮野菜のチェック方法、と

いきなり言われても戸惑いますよね。

 

もしかしたら、そんな情報いらないから

新鮮な野菜だけ買いたいわ。

って言う人もいるかも知れません。

 

書き手の伝えたいことが伝わっていませんし

読み手の興味も薄々です。

<B>について

まず、食の安全性、野菜選びの基準は?と

世の中の動きとともに、

問題提起をしています。

→ 確かにそうね、と読み手の同意を得ます。

 

チェックの仕方があります、と

解決策を提示しています。

→ そんな方法があるんだ、知りたい!と

  情報を与えるキッカケを作ります。

 

その方法は、と続いています。

→ 何なに、と興味津々になります。

 

話しの筋道をつけて

順に文章を構成することで読みやすくなり

次の一文が読みたくなります。

 

そうすると、最後まで読んでもらえる

確率が上がり反響もアップしやすくなるのです。

 

みなさんも、ぜひやってみてくださいね。

 

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文章がうまく書けるようになるには、

どうすればいいんでしょうか?

 

そんな質問をいただくことがあります。

 

今回は、いつもお伝えしていることに

プラスして、私がやっている内容を

お伝えします!

 

みなさんの参考になるといいんですが。。。

文章を書く ノートパソコン ノート

 

言い出すと色々あるのですが

まずは、基本的なものを紹介します。

(どちらかというと、ビジネス寄りですが)

 

大まかに、まとめると

1)書くテーマを決めること

→これが、決まらないと筆が進みません。

 

2)対象者を具体的に絞ること

→これがないと、文章がボケてしまい、

 焦点が定まらない文章になりがちです。

 

3)読み手の目線で書くこと

→自分目線は、押しつけがましくなりやすい

 読み手が知りたいこと、求めている情報を

 盛り込むと興味が湧きやすくなります。

 

4)1つのテーマに対し、1つの原稿を書く

→アレやコレ、色んなものを書くと

 伝わりにくくなり、書いているうちに

 話しがそれてしまいます。

 

5)書いた文章を公開すること

→第三者に読まれることで、程よい緊張感と

 責任がうまれるうえ、読み手の

 感想や反応が分かるようになります。

 

6)書くことを続けること

→何事もトレーニングは必要です。

 感覚が掴めるまで、定期的に書くことを

 オススメします。

 

7)読書(小説、情報誌、新聞など)をすること

→言葉の語彙(ごい)を増やすには

 多くの言葉をインプットする必要があります。

 自分の中に無い言葉は、アウトプットできません。

 

1)〜4)は、箇条書きでもいいので

書き始める前に準備しておきましょう。

 

事前の準備もなく、何も考えずに書き始めると

文章が進まず、書けなくなってしまいますから。

メモをとる ノート

 

そして、この7つに加え

私がやっていることが、まだあります。

 

ズバリ!!

原稿を書くつもりで、

見聞きし、体験しているということ!

 

友人、知人、家族との会話や

ランチ会、飲み会、旅行、趣味、映画など

日常生活の中で体験することは

たくさんありますよね。

 

自分の身の回りで起こっていることに対して

文章を書くなら、

「どこにポイントを絞って書こうかな」

「メインの話しは、これだな」

「なぜ、そうなるんだろう」

「この内容、あの人に伝えたい」

などなど、色々考えながら

頭の中で文章を書いています。

 

 

といっても、毎回ではありませんが。。。

オンとオフを切り替えながら

やっています。

 

これも、頭の体操ですね。

 

この体験を、どうまとめて、

どんな風に紹介しようかと思いながら

行動すると、印象に残りやすいし

視野も広がりやすくなります。

 

何気ないことなのに、

ものすごい気付きがあったりします。

 

 

みなさんも、文章を書くつもりで

日常生活を( •ॢ◡-ॢ)-♡

 

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「こそあど」言葉の正しい使い方

日本語には文中で一度、書いた内容を

繰り返さずに伝えられる、

「指示語」というものがあります。

 

「指示語」には、あれ、これ、それ、どれ、

ここ、そこ、あそこ、どこ、etc.

があり、「こそあど」言葉とも呼ばれています。

 

例えば

帰宅すると、テーブルに

大きな花束が置いてあった。

それは、夫からの結婚記念日の

プレゼントだった。

ここに書かれている

「それ」が指示語にあたり

「それ」とは、大きな花束を

指していることが分かります。

花束 ブーケ

 

このように、指示語は

同じ言葉を略しつつ、読み手に

伝えることができる便利なものです。

 

が、

不用意な使い方をすると、

何を伝えたいのかが

分からなくなってしまうことがあります。

 

例えば

マンゴーたっぷりのロールケーキを

モスグリーンの可愛いお皿に

盛りつけました。

これは、私のお気に入りです。

いかがでしょう。

 

みなさんには、文中の「これ」が

何を指しているのか、分かりましたか?

ロールケーキ

 

この文章では

私が気に入っている「これ」について

(1)マンゴーのロールケーキのこと なのか

(2)モスグリーンのお皿のこと なのか

(3)ケーキを可愛いお皿に盛ること なのか

というように、全部で3通りの解釈ができるため

何がお気に入りなのか、分からないのです。

 

このように、何気なく指示語を使うと

読み手が解釈に迷ってしまう

という事態がおこります。

 

解釈が複数になってしまう原因は

指示語と指示語が示す言葉との

距離が遠いことにあります。

 

そのため、できるだけ

近い場所に、指示語と指示語が示す言葉を

置くことが必要です。

 

例えば

(1)のように、ケーキがお気に入りなら

ケーキの近くに指示語を置きましょう。

  ↓  ↓

マンゴーたっぷりのロールケーキを

買いました。これは、私のお気に入りです。

モスグリーンの可愛いお皿に

盛りつけて、みんなで食べました。

 

もし、「こそあど」言葉を使うことで

伝えたい内容が分からなくなるのであれば

指示語を使わずに、書いてみましょう。

 

例えば

お気に入りのマンゴーがたっぷり入った

ロールケーキを、モスグリーンの

可愛いお皿に盛りつけました。

という感じです。

 

 

みなさんは、「こそあど」言葉を

ちゃんと使えていますか。

 

商売繁盛「十日戎」

商売繁盛♪ 笹持ってこい♪

のお囃子が聞こえてくる季節です。

 

七福神の一人、えびす様(愛称:えべっさん)に

商売繁盛と五穀豊穣を願う

「十日戎(とおかえびす)」が始まります。

 

昔からいわれる『日本三大商人』は

大坂商人、近江商人、伊勢商人。

 

そのためなのか、商売繁盛を祈願する

『日本三大えびす神社』も

西宮神社(兵庫県西宮市)

今宮戎神社(大阪府大阪市)

京都ゑびす神社(京都府京都市)

と、なぜか3つとも西日本にあります。

 

戎 えびす様

 

神社にもよりますが、このお祭りは

1月9日:宵戎

1月10日:本戎

1月11日:残り福

の3日間行われ、西宮神社、今宮戎神社では

毎年、数百万人の参拝者で賑わいます。

 

吉兆をつけた福笹と熊手

「十日戎」では、笹や熊手に、

小判、打ち出の小槌、鯛、俵などの

吉兆をつけた縁起物を買い求めます。

 

笹(竹)は、まっすぐしなやかで

年中緑を絶やさず力強く伸びる生命力を表し

熊手は、福をかき集める縁起物として

知られています。

 

この縁起物は、

会社や仕事が大きくなって行くことを願い

年々、吉兆を増やしながら

大きくしていくと良いと言われます。

 

そのため、

商売繁盛したら笹を持って来いという意味で

商売繁盛♪ 笹持ってこい♪

と囃し立てるのだとか。

 

縁起物を持ち帰ったなら、その表が

東もしくは南に向くようにお祀りをします。

福笹 十日戎

 

「十日戎」参拝の裏技!!

えびす様は、耳が遠いという言い伝えがあるせいか

神社によっては、

願いをちゃんと聞いてもらえるように

正面だけではなく神社の裏に回って

太鼓や板を叩いて

参拝するところもあるそうです。

 

七福神、唯一の日本出身の「えびす」様

七福神の七柱のほとんどは、インド、中国から

渡来してきた神様です。

その中で、唯一日本の神様がえびす様です。

七福神

 

恵比寿(えびす):日本

右手に竿、左に鯛をかかえる商売繁盛、

大漁追福、五穀豊穣の神様

戎、夷、恵美須など、えびす様の漢字は様々です。

 

大黒天(だいこくてん):インド

大きな袋と打ち出の小槌をもつ

食物・材福、福徳開運の神様

 

毘沙門天(びしゃもんてん):インド

右手に宝棒、左手に宝塔、足で邪気を踏みつけている

元々は戦いの神である福徳増進の神様

 

寿老人(じゅろうじん):中国

うちわや桃、巻物をくくりつ付けた杖を持つ

延命長寿の神様

 

福禄寿(ふくろくじゅ):中国

長い頭、白いアゴひげ、大きな耳たぶを持つ

招徳人望の神様

 

弁財天(べんざいてん):インド

七福神唯一の女神。芸術・財宝・知恵の神様

 

布袋尊(ほていそん):中国

中国で実在したといわれる禅僧。大きな袋をもち

にこやかな笑顔が特徴。笑門来福、夫婦円満の神様

 

 

この七福神を巡ると

七つの難を防ぎ、七つの福を授かる

といわれています。

 

今年も、みなさなまの商売が繁盛しますように!

 

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文化庁が定めた「づつ」と「ずつ」のルール

文章を書くときに

「あれっ、どっちだったっけ?」と

迷う言葉のひとつに

「づつ」と「ずつ」があります。

 

例えば

1つづつ と 1つずつ

1人づつ と 1人ずつ

少しづつ と 少しずつ

 

「づつ」と「ずつ」、みなさんは

どちらが正しいと思いますか。

 

 

正解は、

 

 

の前に、少し小難しい話しを。。。(笑)

書簡 テキスト

 

日本には、現代の国語を書き表すための

仮名遣いの土台として、文化庁が

「現代仮名遣い」を定めています。

 

「現代仮名遣い」とは、

歴史的仮名遣いを現代語の発音に基づいて

書き方を定めたもののこと。

 

 

なんのこっちゃ〜 ┐(´~`;)┌

 

 

そんな方のために、平たくいうと

言葉は、時代が進むにつれて変化していきます。

 

極端にいえば

 

平安時代の日本語と

江戸時代の日本語は、違いますし

江戸時代の日本語と、

現代の日本語も、違いますよね。

 

 

そこで、昔の言葉(表記)を

現代の言葉(表記)に近づけて

書き方を定めたということです。

 

で、

 

昔の言葉を「歴史的仮名遣い」、

現代の言葉を「現代仮名遣い」といい

法令・公用文書・新聞・雑誌・放送などは

「現代仮名遣い」を基準としています。

 

そのため、学校でも「現代仮名遣い」で

授業をしています。

教室 学校

 

少し長くなりましたが、

ここで、今日の本題

「づつ」と「ずつ」についてです。

 

 

「づつ」は、「歴史的仮名遣い」で

「ずつ」は、「現代仮名遣い」となります。

 

 

ということで、「ずつ」が正しい!

 

と、なるのですが。。。

 

 

「現代仮名遣い」は、

昭和21年(1946年)に定められ

昭和61年(1986年)に改訂されています。

 

昭和21年には、

「ずつ」を原則としていたのですが

昭和61年には、

「ずつ」を原則としつつ、

「づつ」も許容する表記となりました。

 

 

したがって、両方使える!

というのが現在の解釈です。

 

 

ただ、「ずつ」を原則としているため

「現代仮名遣い」を基準とする

法令・新聞・雑誌などでは

「ずつ」を採用しています。

 

どちらを使っても構わないが

基本的には「ずつ」を使いましょう!

ということになります。

 

 

今日は、ちょっと

日本語の歴史っぽくなりましたね。

 

みなさん、ここまで読んでくれたかな〜。

σ(^◇^;)

 

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