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うっかり使ってしまう二重表現

報告書や提案書をはじめメール、

ブログなどでも時々みかける二重表現。

 

二重表現とは、「頭痛で、頭が痛い」というように

同じ事を重ねて表現することをいいます。

当然、避けたい表現内容です。

 

紫の花

 

次の例文の中に、二重表現が3つあります。

どれだか、わかりますか?

 

<例>

先日、締め切ったアンケートの回答数は

約1000件ほどだった。

まず、最初に伝えたいのは予想以上の

反響があったということだ。

あらかじめ予告しておいたのが功を奏した

と考えられる。

 

 

いかがでしょう。

間違いを探せましたか?

 

 

 

 

 

 

では、正解です!

 

 

 

1つ目は、

「約1000件ほど」という表現です。

これは、「約」と「ほど」は同じ意味になるため

「約1000件」もしくは「1000件ほど」が正しい。

 

2つ目は、

「まず、最初に」という表現です。

これも「まず(先ず)」と「最初」は同じなので

「まず」もしくは「最初」のどちらかに

するのが正しい。

 

3つ目は、

「あらかじめ予告」これも

「あらかじめ(予め)」と「予告」が、

かぶるため「予告」だけにするのが正しい。

 

となります。

 

うっかり使ってしまいがちですが、

言葉の意味を考えながら書くと

こういった事態を防ぐことができます。

 

みなさんも、わかっているつもりの

その言葉の意味を、もう一度しっかり

見直してみてくださいね☆

 

 

新しい「切り口」の見つけ方(1)

先日、友人が

「いつもと違う切り口で、

商品を紹介したいんだけど、

文章が全然思い浮かばない」

と、ぼやいていました。

 

 

違う切り口、と言いながら

その内容が思い浮かばないらしいのです。

 

切り口が思い浮かばないその理由は、

お客様(ユーザー)が何に困っていて

どうしたいのかを把握できていないことが

原因のひとつに挙げられます。

冬景色

 

皆さんは

「冷蔵庫がエスキモーの人気商品になった」

という話しを、ご存じでしょうか?

 

 

バナナも金槌のようにカチンカチンに

凍るような極寒な環境で

エスキモーは生活をしています。

 

そんなに寒いのだから、冷蔵庫なんて

必要ないと普通は考えますよね。

 

でも、エスキモーが冷蔵庫を

バンバン買っていくのです。

 

 

なぜ、だと思います?

外国の子ども

 

その理由は、エスキモーが

日々の生活で感じていた不便さにありました。

 

エスキモーが住む地では、

屋外で食材を保存しているため

食材がカチカチに凍ってしまい

固くて調理がしにくいのです。

 

そこで、冷蔵庫を

「食材を冷やす場所」としてではなく

「食材を適温で保つための場所」として

販売したのです。

 

冷蔵庫は室内に置けるため、

屋外に取りに行く必要もなくなります。

 

これで、エスキモーが困っていた

調理がしにくいことと

屋外へ取りに行くという

不便さの解消につながりヒットしたというわけです。

 

このように、同じ冷蔵庫でも

お客様の困り事を解消する!

という観点からみると、

おのずと、新しい切り口は見つかるのです。

 

みなさんも、やってみてくださいね☆

 

新しい「切り口」の見つけ方(2)も、

ぜひ、ご覧ください!

文章の書き出し、つかみはOK?

文章作成に関する講座をしていると、

みなさんから、よく受ける質問があります。

 

「文章の長さって、どれぐらいが

いいんでしょうか?」という内容です。

 

要するに、

内容をたくさん詰め込んだ長い文がいいのか、

簡潔にまとめた短い文がいいのか、

ということなのですが。。。

本の上の水色の花
その答えは、簡単!!

 

長くても、面白ければ読んでもらえますし

短くても、知りたい情報でなければ

読んでもらえません。

 

 

どちらにしても、読み手にとって

役に立つ情報だったり、

欲しい情報であることが大切です。

 

 

でも、文章の中身が面白くても

冒頭の書き出しが、なってないと

読んでもらえる確率は下がります。

 

つまり、文章の書き出し(冒頭)の部分は

お笑いでいう「つかみ」になるのです。

 

特に、ブログやFacebookといった

WEBでは、気を付けたい内容です。

ピンクの花

 

では、どうすればいいのか?

 

今日は、いくつかある中の3つを

ピックアップして紹介しますね。

<1>問題提起

解決するための手段や

役立つ情報であることが読み手にすぐ

分かるような書き出しにする。

 

例:○○で、困っているあなたへ

○○は、これで○○できます など

<2>物語(ストーリー)性

体験談や事例などをストーリー展開する

ことで、続きを読みたくなる仕掛けを作る。

 

例:○○ができなかった私が、

○○するだけで、

○ ○できるようになりました。

それは・・・・。   など

<3>その結果(可能性)

読んだあと、自分がどうなるのかを明記する。

 

例:これをたった3日実践するだけで

○○できます。     など

 

みなさんのブログやFacebookの冒頭、

つかみはOKですか?

 

ぜひ、チェックしてみてくださいね!

 

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曖昧な表現には、具体例を!

みなさんは、

「選りすぐりの品をご用意しています」
「最新の技術を導入した製品です」
「・・・に潤いを与えます」

といった文章を目にしたことはありませんか。

 

その商品やサービスに、
さほど興味のない人は、さらりと読んで
終わりだと思います。

 

でも、そういったものを探していた
欲しいと思っていた方からすると
こんなツッコミが入るかもしれません。

 

 

「選りすぐりの」とは、どんな基準で選んだ品なの?

「最新の技術」って、何をもって最新というの?

「潤う」って、どんな状態になったら
潤ったといえるの?

 

 

どれも表現が曖昧で、具体的にどうなの?
という疑問が湧いてくるのです。

くだもの オレンジ、キーウィ、イチゴ
そんな、疑問を払拭し
読み手にモヤモヤさせないためには
その具体な内容を示す必要があります。

 

例えば、「選りすぐり」の場合ーーーーーーーーーー

 

温暖な気候と栄養分が多く含まれた土壌で
栽培された○○○は、甘さを示す
糖度の高さとジューシーさが人気です。

 

今日は、選りすぐりの○○○を紹介します。

 

△ △△協会において、○○の品質の良さを
判別する条件は、大きく分けて3つあります。

1つ目は、・・・。

2つ目は、・・・。

3つ目は、・・・。

 

この3つの条件に加え、
弊社独自で行っている・・・の条件を
満たしたのがこちらの商品です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いかがでしょう。

これなら、どのような基準で
選ばれているのかが分かり安心できます。

 

具体的に書いているつもりでも
曖昧になっている表現をよく見かけます。

みなさんも、具体的な内容を意識して
書いてみてくださいね!

 

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文章には、リズムとテンポも大切

文章は、音楽だという人がいます。
文字は音で、読点は休符、句点は終止符。

 

リズムとテンポのある良い文章は、
耳に心地よく伝わります。

 

また、言葉を音として捉えた場合
「です・ます調」よりも
「だ・である調」や
名詞・代名詞で文を止める「体言止め」が
向いていると言われます。

フルートと楽譜

 

例えば

 

吾輩は猫である。名はまだ無い。

どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。

 

みなさんよくご存じ、夏目漱石の
「吾輩は猫である」の一説です。

 

リズム感とテンポがあって、
読みやすく、声に出して読みたくなりますよね。

 

 

また、身近な内容であれば

 

「片田舎のど真ん中に、行列のできる

お店があります。電車を乗り継ぎ

何時間もかけて、人々はやってきます。

その理由を今、調査しています

 

↓ リズムのある文章に ↓

 

「片田舎のど真ん中に、行列のできる

お店がある。電車を乗り継ぎ

何時間もかけて、やってくる人々がいる。

その理由を只今、調査中!

 

 

となります。

本・読書

 

ネット社会となった近年、
目で黙読することはあっても
文章を声に出して
読むことが少なくなりました。

 

文章の「てにをは」が、おかしいときや
「何を書いているのか、わからない」と
周囲からよく言われる方は、書いた文章を
声に出して読んでみてください。

 

そうすることで、その違和感に気付き
文章の完成度を、おのずと察知することが
できます。

 

みなさんも、少し意識してみてくださいね☆