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文章がおかしいのは、「ねじれ」が原因かも?

みなさんも、ご存じの通り

文章の基本は、主語述語です。

 

が、

この主語と述語が正しく作用していない

文章を、ちらほら見かけます。

 

例えば

1)ジャムの賞味期限は、7月まで食べられます。

2)趣味は、健康のために毎朝、散歩します。

3)私の役目は、計画を成功する。

いかがでしょう。

文章がおかしいことに

気が付きますよね。

 

これは、理解しにくい文章の代表的存在で

このように、主語に対し述語が、

ちゃんと対応していない文書

ねじれ文」と呼んでいます。

ジャム

 

先の文を正しく書き直す

1)ジャムの賞味期限は、7月までです。

2)趣味は、健康のために毎朝、散歩することです。

3)私の役目は、計画を成功させることだ。

となります。

 

ただ!

 

こういった短い文章だと「ねじれ文」に

気付きやすいのですが

文章が長くなると

それに気付かないケースが多いのです。

 

例えば

ビタミンB1が多い食材は

豚肉やレバーといった肉類、

玄米、胚芽米などの穀類、

豆類では、小豆、大豆があり

その他の食材では、

緑黄野菜にも多く含まれています。

この文章は、どこが

ねじれているのか分かりますか?

野菜料理

 

まず、

ビタミンB1が多い食材は に対し

緑黄野菜にも多く含まれています。 は

おかしいですよね。

 

この場合は

ビタミンB1が多い食材は、〜です。

もしくは

ビタミンB1は、〜に多く含まれています。

 

が正しい表現です。

 

また、

 

豚肉やレバーといった肉類、

玄米、胚芽米などの穀類、

 

のように、食材名→○類

という流れができている中で、急に

 

豆類では、小豆、大豆があり

 

と、○類→食材になっているので

文章のリズムが狂ってしまいます。

 

そこで、この文章を正しく書き直す

ビタミンB1は

豚肉やレバーといった肉類、

玄米、胚芽米などの穀類、

小豆、大豆などの豆類、

その他の食材では、

緑黄野菜にも多く含まれています。

となります。

 

みなさんの文章は、ねじれてませんか?

 

文章の印象を変える文末表現

 

文章には、大きく分けて

敬体」と「常体」の

2種類の文末表現があります。

 

敬体」とは、“です ます調”のことであり

常体」とは、“〜だ 〜である調”のことを

いいます。

 

敬体」では、丁寧さや親しみが表現でき

常体」では、簡潔さと説得力が表現できます。

 

ただ、この2つの文末表現が

1つの文章の中に混在すると

読みにくくなってしまうことが多いのです。

宮殿

 

<混在した文章例>

多くの高級レストランで、高級家具ブランド

○ ○○を使っています。世界のセレブに

愛好されているというのが理由

映画の△△△に出てくる部屋の

インテリアにも○○○の家具が使われており

その人気を後押ししています

このように混在した文章では、

ぎこちなさが感じられますよね。

 

敬体で統一した文章例>

多くの高級レストランで、高級家具ブランド

○ ○○を使っています。世界のセレブに

愛好されているというのが理由だといいます

映画の△△△に出てくる部屋の

インテリアにも○○○の家具が使われており

その人気を後押ししています

 

常体で統一した文章例>

多くの高級レストランで、高級家具ブランド

○ ○○を使っている。世界のセレブに

愛好されているというのがその理由

映画の△△△に出てくる部屋の

インテリアにも○○○の家具が使われており

その人気を後押ししているのである

 

いかがでしょう。

「敬体」「常体」を統一した方が

すんなり読めますよね。

 

書き慣れた方なら、「敬体」「常体」が

混在しても、上手くまとめられるのですが

慣れていない方なら、文章の文末表現は

統一する方がいいでしょう。

 

みなさんも、やってみてくださいね!

 

 

 

「さ」入れ言葉

「ら」抜き言葉に続き

「さ」入れ言葉についてです。

「ら」抜き言葉についての記事はコチラ

 

その名の通り

「ら」抜き言葉は、

「ら」が入らないことでNG表現になりますが

「さ」入れ言葉は、

「さ」が入ることでNGになる表現です。

紅葉する山々

 

例えば

「これより、隣室のパーティー会場へと

移らせていただきます」

「お荷物を、預からせていただきます」

「資料を、見せていただきます」

など、があります。

 

が、

 

正しく

移らせていただきます

(または、移動いたします)

預からせていただきます

(または、お預かりいたします)

見せていただきます

(または、拝見します)

となります。

 

みなさんも、気を付けてくださいね☆

 

「ら」抜き言葉

テレビを見ていると

「ここまで来れたのは、私を支えてくれた

皆さんのおかげです」

「この魚は、食べれるんですか?」

「その衝撃の映像が見れます」

のような会話を耳にすることがあります。

 

こういった口語(話し言葉)は

テレビの画面にテロップとして

表示されることも多いですよね。

 

でも、画面をよくよく見ると

テロップでは、

少し違う表現をしているのですが、

どこが違うか、分かりますか?

湖の夕景


テロップでは

「ここまで来れたのは、私を支えてくれた

皆さんのおかげです」

「この魚は、食べれるんですか?」

「その衝撃の映像が見れます」

(口語がそのまま、テロップになっていることも

ありますが。。。σ(^_^;) )

 

そう!注目して欲しいのは

 

ここまで来れた、

食べれるんですか?

映像が見れます。

 

の箇所です。

 

これらの文章は、「ら」抜き言葉といって

「食べる」「出る」「見る」「着る」などの動詞を

「〜られる」という可能形にするときに

「ら」を抜いた言葉のことをいいます。

 

誤)食べれる → 正)食べられる

誤)出れる → 正)出られる

誤)見れる → 正)見られる

誤)着れる → 正)着られる

 

となります。

 

この「ら」抜き言葉については

色んな見解があるのですが

話し言葉では、容認しても

正式な表現としては、

認められていないのです。

 

みなさんも、気を付けてくださいね☆

 

 

数字を使うと伝わりやすい

読んでも、そのことを

忘れてしまう文章

記憶に残る文章があります。

 

例えば

「その花屋には、たくさんの種類のお花が

並べられています」

 

という文章では、興味も湧きませんし

そのお店に行ってみようと思う方も

少ないでしょう。

 

そこで、

先の文章を数字を使って書き直す

 

「その花屋には、20種類・15色のバラと

10種類・4色のユリ、ピンク・イエロー・オレンジの

3色のガーベラや8色のチューリップなど

全部で100種類以上、色とりどりのお花が、

いつも並んでいます」

ピンクと白の花束

 

最初の文章の「たくさん」という表現だと

20種類かもしれないし、50種類かもしれない

人によって捉える数字が、

それぞれ違うため曖昧な印象になります。

 

でも、数字を使って種類や色を表すことで

100種類以上の色んな花があるのなら、

気に入る花があるかもしれない!

色々、選べるよね!

素敵な花束ができそう!

 

という興味が湧き、お店を覚えてもらえたり

来店してもらえる確率があがるのです。

 

みなさんも、やってみてくださいね☆

 

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