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文章力があがる!主語と述語の関係(後編)

「文章力があがる!主語と述語の関係(前編)」

続きです。

 

前編では

「主語と述語の関係性を

しっかり押さえるだけでも

わかりやすい文章を作ることができる」と

お伝えしましたね。

 

そのポイントは、この2つ

1.      1つの文章に、主語と述語は1つずつ

2.      主語と述語は、近くに置くこと

 

前編は、このポイントの1つ目について

お話をしました。

後編は、2つ目のポイントについて紹介いたします。

オレンジの花

 

「主語と述語は、近くに置く」とは

どういうこと?

と思われた方もいらっしゃるのでは

ないでしょうか。

 

例えば、次の文章を読んで

どう思われますか?

 

<読みにくい例文>

姉は、共働きで忙しい両親なので

私たち姉妹が学校から帰る時間には

家に誰もいないし、子どもが寝てから

両親が疲れて帰ってくるので

リビングにお花を飾った。

なんとなく言いたいことは、わかるのですが

読みにくく、何がどうしたの?と

聞きたくなる文章ですよね。

 

どうして、こうなるのか解説してみましょう。

 

この文章の

主語は、「姉は」

述語は、「リビングにお花を飾った」です。

 

<わかりにくい理由 その1>

主語と述語の位置が遠く、しかも

主語と述語の間に、お花を飾った理由が

書かれています。

 

そのため、読み始め(主語)から

結論(述語)にいきつくまでの間に、

読み手が混乱するのです。

 

<わかりにくい理由 その2>

1つの文中に、主語と述語が

複数存在しています。

 

主語

「私たち姉妹が」「子どもが」「両親が」

述語

「帰る時間・・・いない」「寝る」

「疲れて・・帰る」

 

 

前編で、お話ししたように

1つの文中に主語と述語を、

1つずつにすると、わかりやすくなります。

(書き慣れた方の場合を除く)

 

紫の花

 

これらを、整理して文章を書き直すと

姉は、リビングにお花を飾ることにした。

共働きで忙しい両親は、

私たち姉妹が寝静まってから

疲れて帰ってくる。

そんな両親を労うためだ。

 

もしくは

 

姉は、リビングにお花を飾ることにした。

私たちのために、

毎日がんばってくれている

両親を少しでも労いたいという想いからだ。

となります。

 

<改善点>

2つのポイント

1.      1つの文章に、主語と述語は1つずつ

2.      主語と述語は、近くに置くこと

に加え

結果から伝え、その後に、理由を書く

の流れで文章を構成したこと!

たった、これだけです。

 

こうすることで、読みやすく

わかりやすくなるのです。

 

みなさんも、やってみてくださいね!

 

文章力があがる!主語と述語の関係(前編)

みなさんの周りで、主語や述語のない文章、

または、主語や述語をうまく使えていない文章を

みかけることってありませんか。

その文章、分かりにくいですよね。

 

そこで、文章力の上がる

主語と述語の使い方について

書いてみました。

 

この主語と述語の関係性を

しっかり押さえるだけでも

わかりやすい文章を作ることができます!

かわいい花のリース


そのポイント

1.      1つの文章に、主語と述語は1つずつ

2.      主語と述語は、近くに置くこと

です。

 

<ポイント>の1つ目と2つ目を

2回に分けて紹介します。

前編で、1つ目を

後編で、2つ目を紹介します。

 

では、まずここで

学生時代のおさらいです。

 

主語とは、文中の「何が、誰が」の部分

述語とは、文中の「どうする、どんなだ」に

あたる部分ですよね。

 

述語について補足すると

述語(どうする etc.)は、

主語(誰が、何が etc.)に対し

その状態や性質、動作などを示す部分の

ことをいいます。

 

 

<例文>

チューリップが咲いている。

 

主語が、チューリップで

述語が、咲いている

 

ですね。

先ほどの<ポイント>を2つとも

クリアしています。

チューリップ

 

では、この文章はどうでしょう?

 

<1つの文中に、主語・述語が複数ある場合>

花を育てることで気持ちが癒され、

季節の移ろいを感じさせてくれる。

ん?? 何だこれ? どういう意味?

そう思いましたよね。

 

その理由は

 

1行目について、

気持ちが癒されるのは? →「私」

ということで、

主語は「私」、述語は「癒される」です。

 

2行目について、

季節の移ろいを感じさせるのは? →「花」

ということで、

主語は「花」、述語は「感じさせる」です。

 

このように

1つの文中に、主語と述語が複数あることで

話がわかりにくくなっているからなのです。

 

この文章を、わかりやすくすると

花を育てることで気持ちが癒され、

季節の移ろいを感じることができる。

 

このように、主語を1つ(私)にして

気持ちが癒され、季節感を感じるのは? →「私」

主語は「私」、述語は「癒され、季節を感じる」

とすれば、理解がしやすく、読みやすくなります。

 

 

いかがでしょう。

これだけでも、随分違ってきますよね。

 

みなさんも、やってみてくださいね。

 

<ポイント>の2つ目については、

「文章力があがる!主語と述語の関係(後編)」

紹介します!

 

お楽しみに♪

 

正しくみえる、誤用!

ネットやテレビなど、日常生活の中で

気になる言葉がいくつかあります。

 

例えば、この3つ

 

・すいません

・期待にこたえられるよう、頑張らせていただきます。

・ご担当者様各位

 

一見、正しいように

思われるかもしれませんが、

実は、間違っています。

驚く女の子
誤)すいません

正)すみません

 

「すいません」は、

口語(話し言葉)になるため、

文章(文語)では

「すみません」になります。

 

もし、ビジネスの場面で

「こちらのミスです、すいません」

とメールに書いたら、

それは誤用になります。

 

口語事例:関西弁で言うと「すんまへん」

パソコンと子ども

 

誤)期待にこたえられるよう、頑張らせていただきます。

正)期待にこたえられるよう頑張ります。

 

「させていただく」というのは

相手の許可を得るときに使います。

この場合、頑張ることに許可は不要なので

間違いとなります。

 

この言葉、ビジネスシーンや

スポーツ選手のインタビューなどで、

よく見聞きしますよね。

謙虚さは、伝わるのですが誤用になります。

サッカー

 

誤)ご担当者様各位

正)担当者各位

 

「各位」は、大勢の方に対し敬意を表した言葉に

なるため、「ご・・・様」のような敬称と

重ねて使うのは間違いになります。

 

郵便や社内通知、公共施設の張り紙などで

見かけますが、これも誤用なんですよ。

 

 

一見、正しいように見える誤用は、

たくさんあります。

みなさんも、注意してくださいね!

 

間違いやすい慣用句(1)

文章を書くときや会話でも、

よく使われる「慣用句」。

 

実は、意味を誤解して間違った

使い方をしていることが多いのです。

 

あたなは、その間違いに気付けますか?

 

例えば

 

<上司>

コンペの企画案は、決まったのか?

 

<部下>

はい。何度もミーティングを重ね

みんなで企画を練っているのですが

煮詰まってしまって、お手上げ状態です。

 

この文章は、良い案がなかなか

出てこないので困っている。

ということを言いたいのですが。。。

 

 

ここでの間違いは、何だと思いますか?

驚く外国人男性

 

正解は、「煮詰まる」の使い方です。

 

 

本来、「煮詰まる」というのは

意見や議論が出し尽くされて結論がでる

状態のことをいいます。

 

そのため、この文章は

みんなで企画を練って、もうすぐ

どの案にするか結論がでるところです。

 

という意味になってしまい

伝えたいことと、書いている内容に、

食い違いが生じることになります。

 

 

この文章が伝えたい意味を考えると

煮詰まる」ではなく

行き詰まる」が正しい表現になります。

 

 

また、その後に「お手上げ状態」という

言葉がありますが、この言葉も

行き詰まる」ことを意味しています。

 

このままでは、「行き詰まる」が

2回出てくること(二重表現)になるので

文章を整理する必要があります。

驚く外国人 ショック
文章を書き直すなら

 

<例1>

はい。何度もミーティングを重ね

みんなで企画を練っているのですが

行き詰まっています。

 

もしくは

 

<例2>

はい。何度もミーティングを重ね

みんなで企画を練っているのですが

お手上げ状態です。

 

 

となります。

 

その他にも
『指揮官だなんて、私には役不足です』

楽勝さ

役不足」とは、その人の力量の割に

役割が軽いことを意味します。

 

私には、荷が重すぎて到底無理です。

と言いたいハズなのに、文章としては

指揮官なんて、俺には朝飯前だぜ!

という意味になってしまいます。

 

 

『重複する箇所の説明については、

割愛いたします』

 

割愛」とは、惜しいと思うものを

思い切って手放すということを意味します。

 

重複する箇所の説明は、省略して説明します。

と言いたいハズなのに、文章としては

重複する箇所の説明は、惜しいけど

思い切って手放します。

という意味になってしまいます。

あら、そうなのね。

 

意味を勘違いし間違って使っている慣用句は

まだまだあります。

 

みなさんも、気を付けてくださいね!

 

<あわせて読みたい関連記事>

間違いやすい慣用句(2)

「ありがとう」の意味を改めて知る!

伯父と叔父の違い

「なおざり」な言葉

引き込む文章の作り方

 

みなさんは、どこかに掲載されている文章をみて

そこまで興味はなかったのに

なぜか最後まで読んでしまった。

という経験はありませんか。

 

実は、文章作成において

読み手が、つい最後まで

読んでしまう構成方法があるのです。

 

今日は、いくつかある方法の中から

その1つを紹介します。

 

 

 

その構成方法は、

会社の会議や企画書などの資料づくりにも

よく使われる方法なのですが。。。

<読まれる文章構成の一例>

1. 結論から入る

2. 理由を述べる

3. 具体例を示す

4. まとめ

の順で、文章を作成することです。

かぼちゃ
例えば

 

季節の変わり目には、

○○○を食べましょう!

 

その理由は、季節の変わり目に

体調を崩される方が多いから!

 

なぜそうなるのかというと

この季節は、・・・が不安定に

なりやすいのです。

・ ・・を安定させるには

体内に・・・という栄養素が

必要不可欠となります。

 

この栄養を効果的に摂取できるのが

○○○なのです。

 

 

となります。

 

いかがでしょうか。

こうすることで、途中で離脱することなく

最後まで文章を読んでもらうことができます。

 

みなさんも、やってみてくださいね!