風流な季節の言葉 「梅雨」編

街にパラソルの花が咲く、梅雨の季節。

日本には、その時だから楽しめる、

季節の言葉があります。

カラフルな傘 パラソル

 

例えば

「今日は、雨模様ですね」

と言われたら、みなさんは

どんな天気を想像しますか。

 

A 小雨が降ったりやんだりしている様子

B 雨が降りそうな様子

 

平成22年度「国語に関する調査」では

47.5%の人がAと答え

43.3%の人がBと答えたそうです。

 

さて、あなたの回答はどっち?

 

答えは。。。

曇り空

 

答えは、Bです!

 

先の調査結果からも分かるように

雨が降っている様子を想像された方も

半数近くいらっしゃるかと思いますが。。。

 

「雨模様(あめもよう・あまもよう)」とは、

雨が降りそうな様子のことを言います。

 

もともとの、雨を催す

「雨催い(あめもよい・あまもよい)」という

言葉が変化し「雨模様」となりました。

 

催すとは、物事が起こる兆候のことなので

雨催いは、雨が降る兆しを示すことになり

まだ降っていない状態を意味するのです。

 

その他、雨にまつわる

風流な言葉が色々あるんですよ。(*^-^*)

 

菜種(なたね)梅雨

3月〜4月の菜の花が咲く時期に

降り続く長雨のこと。

また、桜などの開花を促す雨として

「催花雨(さいかう)」ともいう。

 

たけのこ梅雨

5月のたけのこが育つ季節に

しとしとと降る雨のこと。

 

すすき梅雨

すすきが見頃を迎える

夏の終わりから秋にかけて降る長雨のこと。

秋雨前線の影響で降るので「秋雨(あきさめ)」、

「秋霖(しゅうりん)」とも呼ばれている。

 

山茶花(さざんか)梅雨

11月下旬〜12月上旬の

山茶花(さざんか)が咲く頃に降る雨のこと。

秋と冬の境目に降る長雨をいう。

 

走り梅雨

5月後半から梅雨本番の

前触れのように雨が降ること。

 

 送り梅雨

梅雨明けの頃に、雷を伴って

激しく降る雨のこと。

 

 空(から)梅雨

梅雨なのに、ほとんど雨が降らないこと。

 

タチアオイ 花

タチアオイの花

 

そして、梅雨明けを知らせる花に

タチアオイ」があります。

 

タチアオイは、梅雨入りの頃に花が咲き始め

梅雨明けの頃には、茎の上まで開花すると

いわれており「梅雨葵(つゆあおい)」とも

呼ばれています。

 

 

日本には、その季節の

素敵な言葉がたくさんあります。

 

文章の中に、その言葉をそっと添えるだけで

その人の人柄や感性が

垣間見えることもあります。

 

みなさんも、ぜひ使ってみてくださいね。

 

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