「夏至」の日の出

手紙はもちろん、ブログをはじめ

メールでの冒頭で、季節のあいさつが

よく、したためられていますよね。

 

「今日は、暑かったですね」とか

「大雨なのに、電車で傘を忘れて。。。」とか

気さくな内容から、しっかりした内容まで

読み手との間柄や書かれている文章の内容によって

あいさつの書き方も色々です。

 

ということで、今回は

季節に関するあいさつ文のネタと

その豆知識についてお話します。

あじさい 帽子

 

二十四節気の一つ『夏至』は、

一年中で一番、

昼間の時間が長い日です。

 

梅雨の季節ですが、5月の『立夏』を

過ぎているので、暦の上では

もう立派な初夏なんですよね〜。

夏の丘

 

古来からの日本人の営み

昔は、この『夏至』から

11日後の『半夏生(はんげしょう)』の頃までに、

田植えがされていたようですが

今は、機械化や気候の変化で

もう少し時期が早くなっているようです。

田植え

 

『夏至』のお祭り

この季節、三重県伊勢市の二見浦の

二見興玉神社で、『夏至祭』が行われます。

 

なんでも、この夏至の前後4ヶ月間だけ

二見浦にある『夫婦岩』の岩と岩の間から

朝日が昇ってくるのだそうです。

 

カメラが趣味の方にとっては

ぜひ、写真におさめたい瞬間かもしれません。

伊勢 二見浦 夫婦岩

 

天候を表す言葉

『五月晴(さつきばれ)』

旧暦の5月の梅雨時期の晴れ間のことで、

現在の暦では、6月〜7月の晴れ間を指します。

 

また、梅雨のうっとうしい雲を

『五月雲(さつきぐも)』といいます。

 

『五月雨(さみだれ)』

現在の「梅雨」と同義語。

旧暦5月の入梅の頃に降る長雨を指します。

 

昔の人は、梅雨のことを

五月雨と言っていたんですね。

 

その証拠に、松尾芭蕉が

『五月雨をあつめて早し最上川』と詠んでいます。

雨つゆ かたつむり

 

夏の風を表す言葉

『薫風(くんぷう)』

初夏に吹く南の風。青葉の間を渡る爽やかな風。

 

『黒南風(くろはえ)』

雨雲が広がる梅雨どきに吹く優しい風。

 

『青嵐(あおあらし)』

青葉を揺らしながら吹く強い南風。

 

『涼風(すすかぜ)』

晩夏に吹く涼しい風。

青空 風

 

この季節の旬の食材

魚なら、

鮎(あゆ)・鰹(かつお)・鯵(あじ) など

野菜なら、

じゃがいも・しそ・かぼちゃ・いんげん など

果実なら、

さくらんぼ・梅・びわ・プラム など

 

また、地域によって特定の物を食べたり

お供えしたりするようです。

 

関東方面:新小麦で焼き餅を作って神に供える

名古屋尾張地方:いちじく田楽を食べる

大阪近郊:タコを食べる(夏至から半夏生までの間)

島根県、熊本県の一部:小麦で団子や饅頭を作って神に供える

 

大阪在住ながら、夏至にタコを食べたことはないのですが

夏至が田植えの時期にあたることから

タコの八本の足のように、

稲の根が八方に深く根を張るように。

という願いが込められているそうです(*^-^*)

 

個人的には、いちじく田楽が気になります。。。

美味しいのかな〜。

さくらんぼ

 

こうしてみると、日本は

四季を表す言葉、自然(気候)を表す言葉、

季節の行事、季節の食材など

豊かな表現力と言葉・食材を

持っているんだな〜、としみじみ感じます。

 

「日本人で良かった〜」と思う瞬間ですね。

 

みなさんは、どのように感じますか。

 

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