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「紋切り型」の表現について

「紋切り型」の表現とは、

型にはまる、決まり切った表現

という意味です。

 

「紋切り型」をいくつも用いた文章は、

オリジナル性に乏しく、

つまらない内容になりがちです。

 

どういったものが

「紋きり型」なのかというと

「カモシカのような足」「天を仰ぐ」

「涙をのむ」「雪のように白い」

「頭を抱える」「抜けるような青空」など。

 

一番わかりやすいのが、ビジネス文書や

結婚式・記念式典などのスピーチです。

ウェディング 結婚式

 

「本日は、ご多忙のおり、また足元の悪い中

ご出席いただき・・・、生憎の天気ですが

雨降って地固まると申します・・・」

 

「貴社ますますご盛栄のことと・・・、

平素は格別のご愛顧を賜り・・・・。

さて、かねてより新会社の設立準備を進めて・・・

つきましては、以下のとおり記念祝賀会を・・・」

決まり切った、型通りの文章は

読んでも、聞いてもつまらない。。。

 

ビジネスや式典といった場合は、

こういった定型文も必要ですし

比喩として、「雪のように白い」や

「抜けるような青空」などを使うのも、

ひとつの手法です。

 

ただ、読み手にしっかり伝えたいことが

あるのなら紋切り型は多用せず、

自分の言葉で書くことをオススメします。

緑と青空

 

例えば

抜けるような青空が頭上に広がっている。

↓ 「紋きり型」を書き換えると ↓

見上げると、その先にある

壮大は宇宙を感じさせるような青空が

のびやかに広がっていた。

 

この方が読んでも、聞いていても

楽しく、おもしろく、興味深くなり

書き手の情感がよりよく伝わります。

 

みなさんも、試してみてくださいね!

 

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余韻を感じさせる「体言止め」

「体言止め(たいげんどめ)」とは

名詞・代名詞などで、

文を止めることを言います。

 

体言止めには、リズム感を持たせたり

イメージ的な余韻を感じさせるという

効果があります。

窓辺のイス

 

例えば

窓辺に座り本を読んでいました

 

庭で、子どもが犬とじゃれあい

きゃっきゃっと、はしゃぐ声が

していました

 

その様子を眺めながら

午後のティータイムを楽しみました

↓ 体言止めにすると ↓

窓辺に座り本を読んでいました。

 

きゃっきゃっと、庭で

はしゃぐ、子どもと

 

その様子を眺めながら

午後のティータイムを楽しみました。

となります。

 

 

体言止めに直す前の文章は、

3つの「・・・ました」が連続しており

文章が単調になっていました。

 

そこで、体言止めを使い

リズム感を与えることで読みやすく

なっています。

 

使い方を間違えるとプツプツと途切れて、

リズムが悪くなることがあるので

読み返しながら試してみてくださいね!

 

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「類義語」の言い換えについて

お話をしましたね。

 

でも、類義語がどうしても

思い浮かばない場合は、どうすればいいの?

と思いますよね。

 

私も「う〜ん、なんか違うな〜。

他に良い言い方ないかな〜」と、

思うときがあります。。。σ(^◇^;)

 

そんな時は、ネット検索です!

湖の夜明け

 

例えば

「究極」という言葉の類義語を

知りたいときは

 

「究極 類義語」もしくは

「究極 同義語」で

検索してみてください。

 

すると

「極度」「極限」「極まり」といった

言葉が出てきます。

 

 

ベストなのは、常に言葉を意識して

インプットし、必要なときに

アウトプットできるように

ボキャブラリーを蓄積しておくことですが

それでも、駄目なときに

ネット検索をしてくださいね☆

 

表現力を上げる類義語

文章にしても、会話にしても

表現力は乏しいよりも、豊富な方がいい!

それは、誰もがそう思いますよね。

 

文章において、表現力を高める方法の

ひとつとして「類義語」で言い換えてみる。

(同義語でも、可能です)

というのがあります。

湖の夕景

 

類義語とは、意味がよく似ており

代替えが可能な言葉のことで

 

例えば

「民家」と「住宅」、「児童」と「子ども」、

「天気」と「天候」、「言う」と「話す」、

「方角」と「方向」、「感激」と「感動」、

「任務」と「使命」、「親切」と「好意」、

などがあります。

 

これらを、入れ替えて使用することで

同じ事を言いつつも、文章表現を

変えることができるのです。

 

例えば

こういったケースの案件では、

模範を見せてから作業に入ると

効率が良くなります。

↓ 類義語に入れ替えると ↓

こういった場合の課題では

手本を見せてから業務を進めると

機能的な対応ができます。

となります。

 

ぜひ、みなさんも心がけてみてくださいね☆

 

 

目上の方への適切な言葉

会社員だったころ、

部下から届いたメールを見て

驚いたことがあります。

 

「・・・・了解しました!」

 

了解って。。。思わず絶句(・_・)です。

 

私だからいいものの、それはね。。。と

ちょっと、注意してしまいました。

 

了解とは

本来、上司が部下に対して使うもの。

または、同僚や気心の知れた

友人・仲間同士で使う言葉なので

部下が上司に「了解です」と言うのは

失礼に当たります。

 

正しくは、

「かしこまりました」

「承知しました」

少しフランクにすると

「分かりました」になります。

花畑

 

ちなみに、場合によっては

「関心しました」

「お上手ですよね」も上から目線に

受け取られることがあるので

注意しましょう!

 

特に「お上手」は、親が子どもを

褒めるときに使うもの、という風に

思っている方がいらっしゃいます。

 

自分に、そんな気はなくても相手に

悪く捉えられてしまう可能性があるのです。

 

「関心しました」「お上手ですよね」を

使いたくなったら、別の言葉に

言い換えるのがベストです。

小さなピンクの花

 

この二つを言い換える

万能な言葉の一例をあげるとしたら

それは、「素敵」という言葉です!

 

・素敵なスピーチでしたね

・この食材が、こんな素敵な料理になるんですね

・そんな活動をされているなんて、素敵です

 

 

みなさんも、目上の方への言葉使いには

気を付けましょうね!