成功を表現する言葉

「弱冠30歳の彼が手掛けた

このプロジェクトの成功は、

火を見るより明らかだ」

 

サクセスストーリーとして

ありがちな文章ですが。。。残念 (>_<)

会議風景

 

「弱冠」とは、

もともとは、20歳の男性のことを指す言葉で

古代中国で男子の20歳を

「弱」と呼んだことに由来します。

このことから、

30歳を弱冠というのは、

語弊があることになります。

 

ですが、現在では20代やそれ以下の男性、

または女性も指すようになるなど、

言葉の守備範囲が広がりつつあります。

 

「火を見るより明らか」とは

疑いの余地がないこと、

明白なさまを言います。

 

成功について、火を見るより明らか

という表現は、一見すると

正しいように思いますが。。。

 

「火を見るより明らか」は、

「失敗は、火を見るより明らかだ」のように

悪い結果や悲劇的なときに用いるのが

正しい使い方なのです。

 

よくよく考えてみてください。

 

成功について

「疑う余地がない」と言っている時点で

「成功を疑っていた」ということになり

失礼な言い方になるのです。

 

みなさんは、ちゃんと使えていますか。