「子供」に統一された公文書表記

一般的によく目にする

「こども」の表記は

「子供」もしくは「子ども」ですよね。

 

みなさんは、この表記について

数年前に、色んな議論があったことを

ご存じでしょうか。

 

その議論の内容は、

「子供」の「供」は、

お供だから差別に当たる、

また、供は供養の供なので印象が悪い、

というものでした。

子ども 赤ちゃん

 

「子供」の表記について

1973年の内閣訓令では、

漢字表記とされていましたが

漢字よりも柔らかい印象があるので

各省庁ともに、漢字と平仮名が混じった

交ぜ書き表記で「子ども」を使っていました。

 

議論の結果、2013年に文部科学省は

「供」に否定的な意味はないとして、

公用文書の表記を「子供」に統一しました。

 

※ 公用文書とは、

国や地方自治体、公務員などが

職務上作成する文書のこと。

 

(公的には「子供」ですが

私たち一般人は、どちらを使っても構いません)

子供 子ども

 

元々「こども」の「ども」は

「子」の複数を示す接尾語でした。

 

一人だと「子」で、

「子」が複数になると

「子ども」ということです。

 

ですが、時代が進むにつれ

一人でも「子ども」と呼ぶようになり

江戸時代頃に、「ども」に対して

「供」という漢字を当て字として

使うようになったと言われています。

 

当て字とは、

本来の意味を考慮せずに用いることなので

「供」に意味はないという見解です。

 

<当て字の例>

すてき → 素敵

いなか → 田舎

できる → 出来る

ちょっと→ 一寸

やぼ  → 野暮

むだ  → 無駄

クラブ → 倶楽部

ビール → 麦酒

など。

 

意外と当て字は、身の回りに多いんですよ。

みなさんの周囲には、

どんな当て字がありますか。